『[禅的]持たない生き方』を読んだ要約

 今回は、金嶽宗信著『[禅的]持たない生き方』の要約を書いていこうとおもいます。

 日々、自分の持ち物を見直している私にとって本書は、新たな視点で「モノに対する考え方」を学んだとおもいます。

 「持たない生活について」禅的な視点から、さっそくみていきましょう!

目次

はじめに

 金嶽宗信(かねたけそうしん)さんは、なんと12歳で出家をした人です!

 出家した理由は、10歳の時に偶然出会った「一休さん」の本を読んだことがキッカケだったそうです。

 現在は、住職の他にも、NHK大河ドラマの仏事の監修・指導などを行っています。

 そんな金嶽さんは、「現代人は豊かに見えて、豊かではない」と言います。

 確かに、私たちの生活は生きていく上で必要な「衣・食・住」については簡単に手に入る時代になりました。

 しかし、日本は、モノが多すぎるがゆえに不自由になってしまっています。

 全くの自由というよりも、少し制約があったほうが、人生うまくいく場合も多いと金嶽さんは考えています。

 そう、人間は物がないほうが、心豊かに過ごせるのです!

 これは、ミニマリストの私も非常に共感しています。

 さっそく、本書の内容をくわしくみていきましょう!

第二章 いさぎよく「捨てる」

いさぎよく「捨てる」ための三つの心得

 金嶽さんは、「捨てる」ためには以下の三つの心得があると本書で述べています。

  • 「所有とは、すなわち執着である」と考える
  • 「物がある」のが当たり前だと思わない
  • 持たない工夫を楽しむ

 「所有とは執着である」

 ものを1つ持つと、そこに執着が増えます。なぜなら、「ものを持ちたい」そう思うこと自体が執着であるにも関わらず、所有をすれば、所有することによって生まれる執着が増えるからです。

 そこから連鎖的に「あれも」「これも」と執着は増え続けます。

 そうならないためにも、ものは持たないことが大切です。

 物が減れば、執着は減ります。そのためにも、「物があること」が当たり前と思うのではなく、持たない工夫を楽しむことが大切です。

第三章 無駄なものは「買わない」

物欲と上手く付き合うには?

 ほしいものがあったら、それが本当にほしい物なのか考えましょう。

 資本主義の社会では、消費者の物欲を刺激してものを買わせようとします。

 そうならないためにも、自分の目をきちんと持つことが大切になると金嶽さんは言います。

 つまり、自分にとって流行や便利さに流されずに、「本当に必要かどうか」を自分に問い、しっかり選別をすることが大切です。

十を求めずに、一で足りることを知る

 禅では、一般的な物欲は捨てるべきものと考えられています。

 私たちは、物欲をなくすと行かないまでも、10の物欲を1にすることはできるとおもいます。

 特に今は、生きる上で必要なものは簡単に揃えられる時代です。

 10の物欲の中に、本当に必要なものは1しかない時代だとおもいます。

 物欲は大きいから、その欲を満たすことができないのであって、物欲を小さくすることで、自分は十分に富を得ていると感じることができます。

 そのために、物欲にどんどん走らずに、物欲を小さくするようにしていきましょう!

「お金」とうまくつき合う

 お金はとても大切なものです。

 仕事をした対価としてお金を稼ぐのは悪いことではありません。

 しかし、大切なのはその使い道です。

 自分のためだけにお金を使うのはやめましょう!

 本書では例として、真摯な姿勢で人生相談を受けるタレントさんをあげています。

 普段は、人生相談を受けている人も、テレビに出るときは、大きなダイヤで自分を着飾る人は信用できないと金嶽さんは言います。

 それは、心のどこかに人に見せびらすことで、自慢したい気持ちがあるはずです。そんな人の人生相談には、何か矛盾を感じます。

 人の本当の価値は、役職や学歴などの肩書きではなく、普段の生活や生き方の中にあります。

 格好などは、他人に不快感を与えない程度に小ぎれいにしていれば大丈夫です。

 自分の立場で、自分ができることを、きちんと行うようにしましょう。

 しっかりとした飼育環境が整ってないのにペットを飼い始めるなどしていませんか?

 今一度、あなたのお金の使い方を見つめ直してみましょう。

第五章 「よけいな人間関係」を持たない

孤独に生きるな、自立して生きよ

 最近は、「孤独」に生きることを勧める風潮があるとおもいます。

 しかし、金嶽さんは誰とも接点を持たずに生きていくのは、人間の生き方ではないと考えています。

 「人の間」とかいて「人間」です。孤独は、人間として生きていないことになります。

 人は、一人では生きていけません。普通に生きていれば、誰かと関わっているはずです。

 だからこそ、人生を孤独に生きるのではなく、自分の人生に主体性を持って自立していきましょう!

まとめ

 今回は、『[禅的]持たない生き方』を読んだ要約を書いていきました。

 普段、ミニマリストとして持たない生活している私ですが、禅的な視点で、持たない生活について考えられた本書はとてもためになりました。

 本記事は、『[禅的]持たない生き方』の一部分しか要約していないので、気になった人はぜひ、読んでみてください!

 

 今回は以上になります!最後までご精読ありがとうございました!

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