時間とは、人類に残されている最大の謎です。
私たちが時間の中にいるのか?
それとも、時間の中に私たちがいるのか?
過去は思い出せるのに、未来を思い出すことはできないのか?
本書では、そんな謎だらけの時間について書かれています。
一見すると、オカルトや思想本のように見えるかもしれません。
しかし、本書の著者であるカルロ・ロヴェッリさんは、理論物理学者です。
そのため、しっかりとした事実を元に、理論的に「時間」について説明されています。
本書を読んで、自分が時間について無知であったかのかを思い知らされました。
とても、面白い内容ですので興味がありましたら、ぜひ読んでみてください!!
内容は、決して簡単ではありませんが…
目次
【1分でまとめる】『時間は存在しない』を読んだ要約
事実として、時間の流れは山では速く、低地では遅いです。
私を含めて、このことを知らなかった人は多いのではないでしょうか?
もし、平原で暮らす人と山の上で暮らす人がいたとします。
その場合、平原で暮らしていた人の方が、歳の取り方が少なくなります。
このように時間とは、場所によって、速く流れたり、遅く流れたりしています。
現在では、多くの物理法則があります。
ニュートンの力学的世界の法則やアインシュタイの相対性理論など、有名な法則も過去と未来を区別することができていません。
そして、未来と過去を区別することができる物理法則は、クラジウスの法則だけです。
その法則では、周囲に変化するものがなければ、熱は冷たいものから温かいものに移ることができないと述べられている。
以下より、さらに詳しくみていきましょう!!
先ほど、過去と未来を区別できるのはクラジウスの法則だけと書きました。
その理由は、どの方程式にも時間の矢(時系列)が登場するのは、熱が絡んだ時だからです。
どういうことかというと、ニュートンの力学世界の法則を例にすると、その法則にある方程式だけでは、どの状態のものかがわかりません。
つまり、モノが落下している状態なのか?
それともモノが落下し終わった後で、モノが動かない状態にあるのか?
もしくは、落下した後に、モノが跳ね返ってきている状態なのか?などの、どの状態にあるのかがわかりません。
あくまで、力学世界の法則は、「このようにモノは落下しますよ!!」という式があるだけです。
つまり、その落下している一瞬を表しており、落下中の数秒などの時間を表していません。
そして、クラジウスの法則では、熱は、冷たいものから温かいものに移ることができません。
つまり、クラジウスの法則では、時間の矢(時系列、時間の経過)が存在しないと、冷たいものが温かいものに移動していることを表すことができません。
このことから、ニュートンの力学世界の法則に、熱というものを加えると、「時間」が発生します。
どういうことかというと、モノが落下している時にある熱、モノが落下した時に出た熱などを付け加えるのです。
熱という要素を加えることで、「モノがどのような状態にあるのか?」
つまりは、「時間」を付け加えることができます。
このことから、時間と熱には関係性があると述べられています。
※文系Fラン大学の私が、本書を読んで「こうゆうことかな?」と解釈をしたことを書いているので、本書が述べたいことと違う可能性があります。(読み取れている自信は50%位です…)
最後に、時間と速度にも関係性があります。
考え方は、最初に紹介した「場所」と同じで簡単です。
まとめると、動いている人よりもじっとしている人の方が、時間が速く流れます。
つまり、動いていれば、現代の時計に基づく時間を遅延(遅らせる)ことができます。
もちろん、わかりやすく遅延させるには、かなりの速度は必要ではありますが…
まとめ
今回は『時間は存在しない』についてまとめていきました。
私が本書を読んだ感想は、難しい!!けどおもしろい本でした。
時々、分からなすぎて嫌になることがありますが、その分わかるとなるほどとなれるので面白かったです。
解釈が合っている自信もありませんがw
興味がありましたら、ぜひ読んでみてください!!
時間について、新しい視点で見れるようになるかもしれません!!