みなさんは、口の中はどのような状態でしょうか?
唾液で潤っていますか?
それともカラカラの状態でしょうか?
本書は、唾液を通じて、健康について述べられています。
著書である上田さんは、歯科医として働いています。
その経験から、口の中が潤っている人ほど、長生きであることに気がつきました。
その理由の1つに、唾液には、自然自浄作用があります。
つまり、唾液が正常であれば、自浄作用から口内環境が良い状態でいられます。
他にも、解明は進んでいませんが、唾液が正常であれば、全身の健康にもつながると、本書では述べられています。
さっそく、唾液からどのようなことが分かるのかみていきましょう!!
目次
『長生きは「唾液」で決まる!』を読んだ要約
みなさんは、唾液がどこで、どのくらい作られているかご存知でしょうか?
その答えとして、唾液は、唾液腺で1日あたり1〜1.5リットルほど作られています。
他にも、唾液の中にも種類があり、今回はわかりやすい2種類を紹介します。
食事中に分泌される唾液を、刺激時唾液と呼び、消化作用があります。
睡眠時に分泌される唾液を、安静時唾液と呼び、少量でネバネバしている特徴があります。
唾液には、以下の7つの効果があります。
唾液による作用 | 効果内容 |
---|---|
円滑作用 | 口の中に入った食べ物を湿らせ飲み込みやすくする、口の中を適度に湿らせる |
溶解作用 | 味物質を溶かす、味蕾の受容体と反応を助ける |
洗浄作用 | 細菌や食べカスを飲み込む |
消化作用 | 食べ物の栄養素を分解し消化を助ける |
保護作用 | 歯の表面に皮膜を作り虫歯を防ぐ |
緩衝作用 | 口の中のpHを一定に保つ、溶けた歯の修復 |
抗菌作用 | 病原微生物に対する抵抗 |
最近増えている、ドライマウスには気をつけましょう!!
ドライマウスは、何らかの原因(ストレスや薬の副作用等)から、唾液が出にくくなることです。
先ほどの説明からも、唾液には、人体にとって大切な作用がたくさんあります。
ドライマウスになると、口の粘膜が傷ついたり、粘着くような感覚、口臭などが起きると考えられます。
さらにひどいと、糖尿病や動脈硬化まで起きるかもしれません。
さらに、発音しにくい、食べ物を飲み込みにくい、味を感じにくいなど、日常的に支障をきたす可能性もあります。
このようにならないようにするためにも、ドライマウスには気をつけましょう!!
健康な歯でいるために大切なことは何だと思いますか?
歯を強くするためという理由で、固いものを食べ続ける必要はありません。
歯ブラシを毎日何回もする必要もありません。
正解は、口の中を唾液によって潤った環境にしておくことです。
それができれば、好きな食べ物を食べても、1日に何回も歯ブラシをする必要はありません。
みなさんも、唾液を大切にしていきましょう!!
まとめ
今回は、『長生きは「唾液」で決まる!』をまとめていきました。
少々、文量が少なかったかもですね…
それでも、唾液が大切なことが何となくはわかっていただけたと思います。
本記事では、本書の全てを説明できているわけではございません。
ぜひ、より詳しく知りたいと思った方は、手に取って読んでみてください!!