今回は、横山光昭著『年収200万円からの貯金生活宣言』について要約していこうと思います。
- お金をなかなか貯めることができない人
- 自分の将来が心配な人
そんな悩みを抱いている人に読んでもらいたい1冊になっています。
さっそく一緒に詳しくみていきましょう。
目次
はじめに
まずは、横山光昭さんの紹介をしていきます。
横山さんは、ファイナンシャル・プランナーです。ただし、一般的なファイナンシャル・プランナーではなく、お金で苦しんでいる人を家計から再生することを得意とする「家計再生コンサルタント」という肩書きを持っています。
つまり、「お金をもっとも貯めることができない、そして今後もっともお金を貯める必要性がある人たち」に関わってきたといえます。
例として、きちんと貯められるような生活環境にいる人(小学校教師・50歳・年収700万円)から、悪い習慣を持っている人(派遣社員・35歳・パチンコと買い物が趣味)など多くの人のアドバイスをしてきました。
そんな資産がマイナスもしくはゼロに近い状況にあり、このままではいけないと感じている「お金の問題児」のために貯金をするための実践的なアドバイスが本書には多く書かれています。
そんな実践的なアドバイスの他に、横山さんにはどうしても私たちに伝えたいことが1つ書かれています。
今の日本は、本来であれば消費意欲の高い若者たちが将来の不安から、貯金や節約をするようになっています。
事実、私もミニマリストとして、購入するものは、ごく限られたものとなっており、貯金や節約、投資についても積極的にやっているので、とても共感しています。
経済活性化のために「貯め込むな、どんどん消費しろ」と言われても、将来の年金額もわからず、一国の首相が考えなしに給付金をばら撒いている時代に将来の不安は消せないと横山さんは言います。
政治も年金も頼れないなら、自分でお金を貯めるしかないと考えるのは当たり前であり、社会のために消費しろというのなら、安心して消費できるような社会を作ることが先決であると思っています。
そんな横山さんの思いと私たちへのアドバイスが書かれている本書の中身をみていきましょう!
CHAPT1.使わないお金から始める収入アップ
まず、使えるお金を増やすためには、以下の3つの方法があります。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 収入を増やし、支出を減らす
わかりやすくするために例として、使えるお金を2万円増やす場合を見てみましょう。
- 収入を2万円増やす
- 支出を2万円減らす
- 1万円収入を増やし、支出を1万円減らす
その中でも、横山さんは「支出を減らす」をオススメしています。
理由は、「支出を減らす」ことを意識している人のほうが、安定して貯金をつづけているからです。
約3800人の家計がピンチの人を見てきた横山さんが、本人の性格や生活環境による違いはあるが、「支出を減らす」がお金を増やすのにもっとも有効な方法だと断言しています。
お金を貯めるのにもっとも有効な方法は、支出を減らすことである。
みなさんはなぜお金を貯めようと思っているのですか?
目的を持たずに貯金を始めようとしている人は貯めることはできないと横山さんは言います。
具体例として、数ヶ月でなるべく多くのお金を貯めようとしているAさんと3ヶ月後に一眼レフを買うために8万円を購入しようと考えているBさんがいます。
結果として、Aさんはお金を貯めることはできず、Bさんは8万円の貯金に成功して一眼レフを購入しています。
このことからも、お金を貯めたいと考えているのなら「なんのために貯めるのか」をハッキリさせましょう。
老後が不安だから、万が一のために、そんな気持ちはあると思いますが、将来の不安ではなく、未来の自分の可能性のためにお金を貯めましょう。
今後のためという意味では同じですが、動機がポジティブかネガティブかで貯金力の伸びは大きく違うと横山さんは述べています。
それを踏まえた上で、みなさんはなぜお金を貯めようと思っているのですか?
私の理由は、色々な場所に予算を考えずに旅行するために貯めています。
みなさんも、ポジティブな理由を考えてみましょう!
ボジティブな目的を持って貯金をする方がお金を貯めることができる。
CHAPTE3.明日から変われる!貯金体質トレーニング
貯金体質になる上で、大切なのはあなた自身の価値観です。
人生を生きるうえでの価値観や意見は自分で作っていくものなので、依存心が強くても、意志が弱くても大丈夫です。
思いがなければ、あらゆるものに流され続ける人生になってしまいます。これからめざす自分を作るためにも、軸を持つことが重要です。
すべてを満たそうとすれば、すべて達成できなくなる恐れがあります。
私たち生活が、「家計」という袋に毎月限られた収入があり、その袋からさまざまな項目に収入が流れることの繰り返しです。
すべてを満たそうと、「家計」の袋から収入を考えなしに使っていけば、中身が足りなくなるのは当たり前です。
同じ収入でも、貯めることができる人と貯められない人がいるのは、軸があるかの違いです。
みなさんは、「おしゃれをしたい」「豪華な生活をしたい」「思いっきり遊びたい」など、すべてを満たそうとしていませんか?
自分だけの「これにならお金を使ってもいい」と思える軸を決めて、「家計」の袋から取り出す収入を減らしましょう!
自分が「お金を使ってもいい」と思えるものを1つ決めて、それ以外はお金をできるだけ使わないようにする。
CHAPT6.それでも貯められないあなたへ
お金を貯める上で効果的なことはなんだと思いますか?
横山さんは、他人を意識して、公開することが効果的であると述べています。
その方法として、以下のようなものがあります。
- 家族や友人に家計簿を見せる
- ブログやYouTube、Instagramに経過を公開する
- お金のプロにチェックしてもらう
他の人という「監視役」がいることで、自分を抑制する仕組みになり、お金が貯まるようになるそうです。
他人に見られることは、いい緊張感にもなり真剣に取り組むきっかけを見出し、くじけそうな時も励ましてもらえるので、効果的な方法の1つだと横山さんは述べています。
これからは、私も、月末にブログで、残高を公開するようにしてみようと思います。
みなさんも、お金を貯めたいと思うなら、他人に公開してみましょう。
ただし、他の人が自分よりお金のない人なら、日記を書く方が効果があるので、人には言わずにひそかに実行してみましょう。
他人を意識することは、お金を貯めるための近道である
おわりに
今回は、横山光昭著『年収200万円からの貯金生活宣言』を要約してきました。
本書には、今回は紹介していませんが、「横山式90日貯金プログラム」があり、まねるだけでお金が貯まるようになっています。
私自身、参考になると思ったところは実践しようと思っているので、みなさんも一緒に実践していきましょう!
もし興味がありましたら手に取ってみてください。
今回の記事は以上になります。最後までご精読ありがとうございました!